インプラント治療Q&A

Q 誰でも治療を受けられるのですか?

  • 顎の骨が極端に吸収されているインプラント(歯がない状態で長期放置していた場合に骨がやせすぎている場合など)
  • 歯周病がコントロールされていない(お口に中の清潔改善が必要)
  • 相対する歯の間にスペースガがとれない(乳歯のままの方は歯並びが悪い場合など)
  • 歯ぎしり、食いしばりが強い(意外と本人は自覚していないことも)

など、局部的な問題がある人は改善されればインプラント治療が可能になるケースがありますが、改善されていなければインプラント治療の成功率は下がります。 必ず治療を受けようとする医師にご相談ください。 また、前歯などで審美性が要求される場合、インプラントでは回復が難しい場合があります。 治療には通常半年から1年の期間が必要ですので、時間的制約がある人には向いていません。

Q 高齢者でも治療を受けることができますか?

インプラント治療はほとんどの人に対応できます。尺八を吹きたい!とのご希望の80歳代の高齢者の治療例もあります。実年齢より骨年齢が重要です。 不幸にも寝たきりになってしまった場合、メインテナンスが難しくなりますが、それは天然歯も同じことです。しっかり咬んで健康を保ち、老化を防ぐメリットを考えると、高齢者にもインプラント治療をおすすめできます。

Q 以前の自分の歯と同じように咬むことができますか?

インプラント治療を行い一定期間を経過しインプラント体と骨が結合した後、上部構造(かぶせ物、上層冠、補綴(ほてつ)物)を装着して咬めるようになります。 機能的に著しく改善されたことにより、慣れるまでは多少違和感を感じることもありますが、その期間を過ぎれば、自然の歯と同じように咬むことができます。構造上は、顎の骨に直接インプラントが結合していますので揺れません。よって天然歯よりも頑強です。

Q 身体に影響はありますか?

チタンのインプラントは生体(人体)になじみやすく腐食しないので、拒絶反応を起こさないことが証明されています。体に悪い影響はありません。ただ、最近稀にみる金属アレルギーの方は注意が必要かもしれません。その中でもさらに稀なケースでチタンアレルギーというのも注意が必要です。心配な方は、病院でアレルギー疾患の検査を行うことをおすすめします。

Q 見た目でインプラントをしていることがわかりますか?

インプラント治療は日々進化しています。かぶせ物の材料なども性能が向上し、審美的にも天然の歯とほとんど見分けがつきません。前歯などでは見える部分でもあるので、最初の治療計画がとても大事です。放置期間が長かった場合等によくあるのですが、骨が痩せて歯肉が下がってしまっている場合には注意が必要です。よく先生と相談しましょう。

Q どのようなデメリットが考えられますか?

プラーク(歯垢)によって引き起こされる歯周病「インプラント周囲炎」がデメリットとしてあります。これは普段の歯磨きやフロスなどによる清掃と、歯科医院での定期的なメインテナンスで改善できます。ほとんどの歯科医院では、定期通院を条件に保証を行うことでしょう。 今までは欠損した歯を放置したままにしていたような方が、軽い感覚で「インプラントを入れて終わり!」という方にはデメリットが多いかもしれません。インプラントを入れたのを境に「これからは残った歯も大事にしよう!」という考えになる方にはメリットはとても大きいです。

Q ブリッジをすすめられています。両隣の健康な歯を削りたくないのですが?

インプラント治療を行わない先生にとっては、患者さんにすすめる治療選択肢がブリッジや義歯になると思います。ですが、ブリッジ、義歯、インプラント治療の3つを行える先生であれば、状況によって3つの中から適した治療を提示することができます。ブリッジは健康な歯を削ります。そうなると歯は元通りにはなりません。ブリッジの支柱になる両サイドの歯にも負荷がかかります。歯のない部分は時間経過とともに次第に歯が痩せていきます。インプラントは健康な歯をまったく削ることなく、歯のない部分にインプラントを入れます。できるだけ、ご自分の健康な歯を残すことをおすすめします。

Q 歯が全部ない場合もインプラントは可能ですか?

インプラントを数本埋め込むだけで、入れ歯をしっかり固定することもできます。どれくらいの本数が必要かどうかをきちんと相談しましょう。 歯がない状態を長期放置した場合などは骨造成などが必要な場合があります。数本のインプラント埋入と強力なマグネットを使ったデンチャー(義歯)などは歯が)全部ない方にも向いている治療です。高額な治療だけに広告の見た目だけで飛びつかないようにしてください。先生とよく相談し、事前判断をきちんと行って慎重に治療に臨んでください。

Q インプラントは何本入れればいいのですか?

通常は抜けた歯1本に対して1本のインプラントを入れます。 ただし例外もあります。連続して歯が3本ない所に対し2本のインプラント埋入を行い、3本分のかぶせ物で対応するケースもあります。歯科医師とご予算や治療計画のご相談することをおすすめします。少ない本数で支えることはインプラントの負担を大きくしますので、適した本数を提示させていただきます。

Q 治療の間、歯がないところはどうしますか?

仮歯や仮の入れ歯を入れておきます。しばらくは治療部位で咬むことは控えてください。埋入後しばらくはなるべく柔かいものを召し上がってください。あくまでも仮なので、審美的にも及第点くらいで、初期固定の大事な時は、咬合負担をかけないようにしておきます。

Q インプラント治療に年齢制限はありますか?

最低16歳以上(骨の成長がほぼ終了する年代)で、医学的、解剖学的に条件が満たされている限り、インプラント治療を受けることができます。年齢の上限はありません。高齢者でも骨年齢が若い方がいらっしゃるので、年齢であきらめることはありません。

Q 治療費はどのくらいかかりますか?

インプラント治療は保険外(自費)診療です。診察を含め、保険はききません。レントゲン(CT含む)など」インプラントに関連する治療においてはすべて自費治療です。 医院によっては、使用するインプラントメーカーや、技術料などの金額設定が違うため、値段はさまざまです。値段が高いから安心できるとも限りません。 埋入する本数や種類、上に装着する上部構造(かぶせもの)の種類による価格設定の差、症例の難易度による可算もあります。事前に先生とよく相談してください。

Q インプラント治療は入院は必要ですか?

入院の必要はありません。

Q 私は糖尿病を患っていますが、手術は可能ですか?

糖尿病の場合、細菌の侵入に対して抵抗力が落ちるため、インプラント治療後に歯周病になる確率が上がってしまいます。糖のコントロールができていれば手術は可能ですので、主治医の先生の意見や投薬の状況で判断することになります。他の全身疾患(腎疾患、肝疾患、ぜんそくなどの呼吸器系疾患、心臓病などの循環器系疾患、高血圧など)の方も同様です。インプラントが骨とくっ付くかどうかの確率は通常よりも低く見積もっておいた方がいいでしょう。

Q 手術は痛いですか?

インプラントの手術は局所麻酔をして行います。術中の痛みは感じないように処置します。虫歯や歯根治療よりも症例によっては痛みなく、時間も短時間で終わります。ただし、複雑な症例は時間がかかりますが、その場合しっかり事前に説明し、合意を得てから行います。 手術後は傷口の痛みがある場合や1日~2日腫れることもあります。治癒とともに痛みや腫れは次第に軽減されます。特に痛みに関して不安のある方は、遠慮なく歯科医師へご相談ください。

Q 歯槽膿漏でもだいじょうぶですか?

歯槽膿漏にかかっている方はお口の中の衛生状態の悪い場合が多いので、そのまますぐにインプラント治療を行うことはおすすめしません。インプラント治療前に正しい歯磨きを覚え、歯槽膿漏や歯周病を治し、それからインプラントの治療を行うのが望ましいです。 通常よりもインプラントが脱落する可能性がある場合、その原因は極力作らない方がいいので、口腔内を整えてから行う方がいいでしょう。

Q 治療期間中に食事は普通にとれますか?

手術後しばらくは柔かいものがいいでしょう。縫合していたら、抜糸後歯肉が安定したら、通常の食事に戻しますが、治療部位ではなるべく咬まないようにします。

Q 歯ブラシは行ってもいいですか?

歯肉が安定したのちであれば、手術をおこなった部位のブラッシングをしていきます。他の歯は通常通りしっかりブラッシングしていただくことが大切です。 また、歯科衛生士による指導のもと手術後に使用する歯ブラシをおすすめします。

Q インプラント後は必ずアフターケアは必要ですか?

必要です。インプラント治療後は口腔内を長期間清潔な状態に保つために定期的にメインテナンスを行います。普段のご家庭での口腔ケアも必ず必要です。長期維持するためには歯周病による感染を防ぐことが重要です。しっかりと口腔ケアを行っていきましょう。

Q 通院できなくなったらどうすればいいですか?

転勤などで引っ越しされた場合、学会や勉強会でともに研鑽している同志を紹介します。 近隣に住まわれて通院できない場合は、当院の訪問診療へ変更することで、スムーズに継続してメインテナンスを受けることができます。外来でインプラント治療後、時を経て訪問診療でメインテナンスをされている方もいらっしゃいます。


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